ハーレクイン実話編?
ハーレークイーンのような恋なんて、現実にはあるわけがない。そう思う気持ちがあなたにはありませんか?私も、砂漠のシークと異国人との結婚は、部族のしきたりや思想の違いから無理だろうと頭の中で勝手に決め付けていました。
……が、あったのです!実例が!!
サッカーに詳しい方は地理もご存じでしょう。サッカーW杯アジア最終予選で対戦したことのある国、ヨルダン・ハシェミット王国。教祖ムハンマドの家系、ハーシム家が王位を継承している国です。
いまの国王、アブドゥッラー2世の母君は、なんと、映画『アラビアのロレンス』の撮影現場で働いていた英国人女性だったのです。なんという運命のいたずら……!まるで、まるで、ハーレークイーンのお話みたい!!
また、砂漠の王国モロッコでも、王と王妃の情熱的な話があります。王妃は、先日の英国ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式でも、際立って美しいと評された美女。イスラムの民族衣装カフタンを優雅にまとい、積極的に海外での公務もこなしています。
王と出会った頃、彼女は一般人でした。今まで王室に一般人が嫁いだことはなく、彼女より前の王妃は、王室によって堅く存在を秘され、国民の人々にさえ写真も名前も公開されてきませんでした。
ラーラ・サルマ妃に出会った、国王、モハメド6世は、今までの慣習を一変させます。結婚式で彼女を披露、一夫一婦制を宣言したのです。愛する人の幸せの為、古く歪んだしきたりを変えるシーク!!こんな素敵な王様、本当に、実在するんですね。
情熱的と言えばスペイン。美しいレティシア皇太子妃は元ニュースキャスター。スタジオに座ってニュースを読むだけでなく、イラク戦争では現地の取材もこなす根っからのジャーナリストでした。
フェリペ皇太子が彼女を見初め、結婚する決意を固めるも、彼女に離婚歴があることを問題とした国王夫妻からは反対されてしまいます。しかし皇太子は「彼女と結婚出来ないなら、王冠を棄ててもいい」と一歩も譲りませんでした。
当時、皇太子は44歳。次代の国王として生きる覚悟をとっくに決めていたはずです。今までの自分を棄てても良いと言い切ったのは、それだけ、レティシア妃は王妃になるにふさわしい人だと確信していたからかもしれません。お二人は今も、国民に広く愛されお幸せそうです。