ハーレクインの主人公(ヒロイン)たち

ハーレクインの主人公(ヒロイン)たちは、たいてい強いストレスにさらされています。物語の出発点では恋愛どころではない状況におかれているのです。

身内の借金を背負い安いバーで娼婦まがいのサービスをしていたり、病気の家族の医療費をねん出するためにいくつも仕事をかけもちしたりしています。突然交通事故にあってしまう主人公もいますし、自身が体の一部を事故で失っている主人公も登場します。

「でも、どうせみんな揃って美人なんでしょ?」と思われるでしょうが、意外とそうでもありません。容姿が平凡な女性も多く登場します。容姿を理由に浮気をされたり、婚約者にあっさり捨てられてしまった過去をもつ主人公は非常に多く存在していて、彼女たちは、平凡な容姿、お金もない、時間もない、のないないづくしで自分にまったく自信を持てずにいます。

それが、たった一人の男性に出会ったことで……お金持ちと知り合いになったことで一気に全て解決かと言えば、やはりそんなことはありません。いくら着飾っても、化粧をして顔立ちを整えても、世の中常に上には上がいるもの。彼女たちの心がそれだけで晴れやかになるはずはなく、むしろ今まで知らずにすんだ不安に苛まれます。

彼のまわりに当たり前のようにいるゴージャスな美女。教養ある女性たち。人と自分を比べている余裕がなかった昔の方が、心は豊かだった……なんてことも。

ハーレクインの主人公たちは、こうして常に「こんなはずじゃなかったのに」と悩みます。現実に振り回されて、ともすれば世界に、主に恋人に八つ当たりしてしまいます。

大好きな人(且つ、大恩人)に八つ当たりしてしまうなんて……。最後はハッピーエンドだと分かっているので安心して読んでいられますが、それでもハラハラします。

けれど、そこでカッと心の目を開き、自分の心の闇に毅然と立ち向かうのが彼女たち。真のシンデレラはいつの時代も、自分で幸運をつかみ取る勇気ある人達なのです。

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